2013-12-28

操り人形パフォーマンス「賢者の贈り物」(20131225)

今年のクリスマス当日はちょっと趣きの変わったお芝居とシャンソンライブにギターで参加していました。

俳優でシャンソン歌手の一見直樹さんの演技と歌、
人形作家の井上芙沙子さんが自ら作られた人形とその操演と歌による二人芝居。
私はそのお芝居と歌にギター伴奏でする形の公演でした。

まずお芝居の部分は一見さんが脚本を書かれたO.ヘンリー原作の「賢者の贈り物」。
15~6分の作品でクリスマス曲のメロディで主なセリフが歌われ進行するミュージカル仕立ての作品です。

物語の登場人物はそれほど多くありませんが と言っても二人だけでもありません。

俳優さんの演技力って本当に凄いんですね。
一見さんは男性主人公のジムとその他劇中に登場する時計屋(男)やかつら屋(女)の店主を衣装の早変わりもしながら瞬時に演じ分けます。

そうそう 「賢者の贈り物」のストーリーは今の子供たちにとってはあまりピンとこない時代背景でのことかもしれないので 劇の前後でサンタクロースが少し説明をする部分を付け足しました。
そのサンタ(人形&着ぐるみの二体)の声も演じていただきました。

一見さんは↓こんな方(ブログ)
http://ameblo.jp/naokihitomi/

そして女性主人公のデラは井上さん作による人形で井上さん本人が操演と声をしています。
そうそう 劇前後の説明役のサンタ人形も井上さんの作品です。

舞台上では等身大の人間と40cmぐらいの人形が普通に人間同士として会話をしているのですから実は不思議な光景ではあるのですが
実際の舞台ではそういうありえないことの不自然さは無くなってしまうのですからお芝居って不思議というか面白いものだなぁと思います。

あっ いや これが俳優の演技力、人形操者の操演力の為せる技と言うのもなのでしょうね。
当然 楽器の演奏者もそういう部分を持っていないといけないわけですが 
まだまだそう言う境地に達していない私は舞台の端で目を丸くしながらギターを弾いていました。

ところで 実はこの日は この演目は3ヶ所で行いました。

一回目は森林公園近くのケアハウス
(午前10時からこのお芝居と人形操演で歌「カルメン」)

二回目 嵐山町の図書館視聴覚室
(午後1:30からこのお芝居のみ)
↓記事を書いてくれているブログがあがっていました。
http://blog.livedoor.jp/shibuya_tomiko/archives/52261941.html

3回目 嵐山町の喫茶店「シスル」
http://www9.plala.or.jp/thistle-cafe/
(午後3:30から このお芝居と人形操演で歌「カルメン」とシャンソンライブ)

詳しい案内の↓チラシです。
2回目用
http://triangle-craft.com/heisei/01.jpg
絵は墨絵イラストレータの五十嵐晃さんが描いてくれました。
五十嵐さんは今回この図書館のステージを企画をした
嵐山町の地域活性NPOにも(代表なのかな?)関わっているので
そんな経緯で描いてくれたそうです。
一見ザザット描いているようで よく見るとやっぱり上手い絵です。
こういう境地に達したいのですよ。私も。

3回目用
http://triangle-craft.com/heisei/02.jpg
こちらも30席満員で大満足でした。

3回目のシャンソンライブ。アンコール用も含めて6曲用意していました。
歌手の方が安心して気持ち良く歌っていただく伴奏をするのはてだれの奏者だったとしても
また別次元の難しさがあるわけですが
普段好きな曲を好きなように、しかもソロでしか弾いていない自分の伴奏では
気持ち良くはおろか安心すらおぼつかなかったかも知れなくて。
しかし それでもあれほどの歌唱を披露してくださった一見さんの地力は本当に素晴らしいものでした。

最終的に本番では大きなミスはせずに済みましたが
楽譜の初見ではまるで音に出来なかった私を短期間にそのレベルまで引き上げてくださった一見さんの指導に心から感謝しています。

今年はこの人と出会えたことが自分の大きなキーポイントになったと感じた人が4人もいました。
一見さんはその4人目の人です。
今回企画を用意してくださった井上さんご夫妻、嵐山NPOの皆さん、
会場を用意してくださったケアハウスの皆様、シスルの皆様、
そして拍手で舞台や演奏を受け止めてくれたご来場の皆様。
本当にありがとうございました。