2014-02-13

椅子修理(20140213)

今回のお題はアンティックのピアノ椅子の修理です。


依頼のあった修理部分だけだと
こんな風にブログに記録を残しはしなかったかもしれませんが
ちょっと気になった部分に一手間かけたら
我ながらまんざらでもないなぁ と調子に乗りました。


修理は脚の一本がぐらついていたので
それをきちんと固定し直す と言うものでした。












問題の脚を外しそうとしていろいろいじっていると
他の脚の固定も甘くなっていることに気付いたので三本とも一度外して固定しなおすことにしました。

ところで 脚と中央の円筒部の接続は 昔の家具のような組み継ぎなのかと思っていたら
大きなダボを刺して接着剤での固定と 引き裂き方向の力がかかる円筒底部と脚内側部分に釘止めの金属板が貼ってあるだけのものでした。

そしてその接着剤も 経年劣化なのかあまり効いていませんでした。

もしかしたら こういう家財(椅子)の作り方って修理して使い続けることを想定して
力加減や過熱で外せる接着力の接着剤を使っているのかな なんてことを思ったりして。
(そういう作り方があるのかどうかは知りませんが)

しかし ダボ穴や釘穴がかなり緩んでいたり穴周辺の木材の欠損もありましたのであまり難しく考えないで普通の接着剤でガッチリ固定することにしました。











と ここまでがお題の分で 以下がどうしても気になったと言うか まぁ 面白がってやった余計な一手間です。

たぶんこの椅子は(こういう椅子は)運搬のときにクッションの底板部分、布張り部分よりちょっと外側に出ている化粧板があちこちにぶつかるのだと思います。
合板が剥がれたり割れたりしていました。

(←この写真は別の類似の椅子の同部分。)


この状態だと 持ったときにトゲが刺さりそうで手触りが非常に怖いです。

元のツルツルした感じに塗りなおそうかとも思いましたが そのためには欠損も激しいのでパテで盛って削ってを先にしないといけません。

でも「削って磨いて」をするためには布張りを外さないといけなくて それはちょっと手間がかかりすぎます。

しばし逡巡しましたが 椅子全体としては 既に充分に使用感があるものなのでいっそラフな感じならば手間としてはちょうど良いと思って↓こんな感じに仕上げてみました。

手触りとしてはゴツゴツしていますが
割れたベニヤ板のささくれた感じはありませんし
実際に手にも安全です。

横から見える見た目も 普通に経年の使用感が出ている程度に見えるでしょう。

ウン!満足満足!!





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